Silent Report.

”無”音楽体験”サイレントフェス”プロデューサー”Silent it”のブログメディア。拡張したがってる静かな何かをゆるく解き放つ。

DJがIT系の専門学校で就活についての授業をしたら満足度98%になった5つの理由

こんにちは。
サイレントディスコプロデューサーSilent itです。


(まずはこちら・・)

 

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何の因果か情報科学系の専門学校にて


午前中まるまるお時間いただき、特別授業をさせていただくことになりました。

 

 

内容はキャリアデザインについて。

 

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”キャリア”なんてかっこいカタカナが言えるほど立派な過去がない自分ですが

 

1人で地元の焼肉屋行くくらいにはスリリングな道を辿ってきたのかもしれません。

 

もしくは窓の縁に溜まる黒いゴミみたいになった焦げたカルビを食べるくらいには・・。

ちなみに過去のストーリーはこちら(酒の肴の肴にでもお読みください)

 

主なタイムテーブルはこんな感じ

 

・あいさつ(腑抜けた声で)

・ちょっとだけ自己紹介

・今日の意図について

・アイスブレイク(場がうるさくなるゲーム)

・ちょっと詳しく自己紹介
・自分のキャリアデザインについての考え

・で、なにが言いたいの?への答え

・DJライブ(EDM,Tribal techno..)

・ワークショップをするよってあいさつと意図

・楽しげなブレスト

・言葉を使って、ベクトルの明確化

・更に深堀して言語化

・言葉をデザイン

・キャリアをドローイング

・演説

・おわり

 

1つ1つを解説するとはてなブログのサーバーがショートするレベルの文量になるので、ダイジェスト写真でイメージを受け取って行ってください。

 

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明らかに授業中に似つかない照明演出がありましたが

教育はエンターテイメントってことですよね。



 

とまぁ時に真面目に話し、場を適当にいじり、DJライブをした2時間半
全生徒55名にアンケートをとらせてもらった結果、満足度98%も

いただいてしまったので、当日どんなことを意識してファシリテーションしていたのか、僭越ながらポイントのようなものをまとめてみたいなぁと思います。

 

 

 

⒈ゴールイメージを合意する

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”場”は、そこにある物、音、気温、匂い、明るさ、人、すべてに影響力があり
対象に何かを伝えます。特に”人”は何もしなくても周囲に強い影響を与えてしまいます。(怖い先生が後ろに立ってるだけで場が気まずくなったり・・)

 

当日、先生方も何名かご協力いただけるということだったので
あらかじめ具体的なゴールイメージ(→終わった後聞きたい言葉)と
それに向けての手段を共有し、確認していただきました。

 

自分のやろうとしている目的と手段に、合意しているかどうかで醸し出す雰囲気が変わります。特に”教室”という場において”先生”というのは強く影響するものなので、まずは重要人物の影響力を最適化します。(急に場を暗くしてミラーボール回し始めたらちょっとした騒ぎにもなりますしw)

 

 

 

 

2.お互いが過ごしやすい雰囲気をつくる

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相手が過ごしやすく、また発言しやすくするためのことは結構されているんですけど、そこにプラスして、自分が過ごしやすい雰囲気をつくることも大切だと思っています。虎は密林でこそ力を発揮するし、出川はひな壇でこそ活きますよね。

 

自分の場合は「自由でゆるい雰囲気」が好きなので、始めるまえに

・途中入退場OK

・フリードリンク、フリーコミュニケーション、フリーSNS

をルールとして提示しました。

”場”において最も影響力を放つのはファシリテーターなので、自分の与える影響力と雰囲気が、最適化されるのはどういったシチュエーションなのか、知っておくことでより高いパフォーマンスができると思います。

 

 

3.対象に合わせたコミュニケーションの手段を

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例えば連絡手段として毎回すぐに電話をしてきたり、メールでしか連絡を認めない上司を、20前後の我々はちょっと毛嫌いする傾向があります。

 

ワークショップの場においては引き出すことが正義です、対象がとりやすいコミュニケーションをこちらで設定する必要があるのだと思います。

 

今回は情報科学系の1年生だったので、Twitterで専用のハッシュタグをつくって
Twitterとリアルを合わせてコミュニケーションをとるようにしました。
Twitterの面白いところは、発言のハードルがグッと下がるということと、ツイートした人はたいてい”みんなにそれを伝えたい”人なんですね。

だから現代版”挙手”のようなもので、ツイートとリアルをうまく連携させることで、場が盛り上がっていきます。

 

 

 

4.論理と感覚を混ぜる

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一般的には、「数字をできるだけ多く」とか「具体例を出しながら」とか
説得力(自分でいうと納得感)をもたせるやり方は多くありますが、ロジック(数字、データ)が伝わりやすい人と、イメージ(絵、感覚)が伝わりやすい人は分かれる以上、エモくロジカルにっていう矛盾めいたものは受け入れて表現する必要があると思います。

 

例えばプレゼンシート1枚にしても、具体的なデータと同時に、そこで引き出したい印象を逆算して、色やサイズ、写真、フォントを当てはめていきます。


自分の場合DJなので音楽をうまく使いたいと思っていて、iTunesのライブラリを
その曲が与える印象ごとに分けています。例えば「楽しい」とか「悲しい」とか「世界について考えざるを得ない」とか。笑



5.ライブ感を楽しむ

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どれだけ入念に仕込んだデザインも、細かく設計したタイムテーブルも
現場というのは、振りかぶって打ち砕いてくるものですw

ただそんな瞬間こそファシリテーション脳が最も働くとき。
思うように盛り上がらなかった、趣旨がうまく伝わらなかった
そんな時こそ力の見せ所だと思って、楽しみます。

今回も思ったより場の温度が上がらない時があったので
シェアの回数を増やしたり、生徒との距離感を変えてみたり
音楽を変えてみたり、ライブを楽しみました。



ーー

 

その他プレゼンの方法やスライドの順番など気をつかったことをあげると

8兆個あるのではてなさんのためにもこれくらいにしておきます。

 

 ただこの数字の理由には上記のようなポイント以外で

・自分の年齢が参加者とほぼ変わらなかったこと

・奇天烈な仕事をしていること

・これまでの講師と話の方向性が違っていたこと

・最初の授業であったこと

 

など初めから多くのアドバンテージがありました。

 

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今回最初にオーダーいただいていたのは

「働き方の多様性」や「起業」ということについて

だったのですが、自己分析を最終的に提案させていただきました。

 

自己分析はこれまで多くやってきたとのことだったのですが
働き方の多様性というテーマの背景には、これから就活するにあたり

主体的な選択がされていない状況があり、その原因は「身近なロールモデルの欠如」と「自身のコアが不明確」ということに重要な点があると感じました。


”自分がどういった職に向いているか”ということではなく
”その職を通して何がしたいか”こそが持続可能なエネルギーになります。

 

その上で多様性、つまり選択肢というのは
何がしたいかのコアの部分が決まり、実際にその選択肢をとっている誰かを知っていれば勝手に調べるものだと思い、今回は自分の紹介と自己分析というところで
ワークショップをさせていただきました。

 

柔軟に受け止めていただいた岩崎学園様には大感謝です。

 

 

今後

 

このワークショップは24歳の今だからこそできるものだと思ってます。

なので賞味期限はあと1年。

 

《できること》

・キャリアデザインワークショップ

(オーダーメイドでもおつくりできます)

 

・アイディアソン

(課題解決、ファシリテーションスキル、チームビルド様々な用途で使えます)

 

・サイレントフェス
(言葉が遮断された空間だからこそできる主体性を養う、エデュテイメントライブ)

 

@継続して行うことでより深く持続可能な学びができるので
継続的なものにしていただけると嬉しいです。

 

小学生から根暗で、人生を悲観し続けてきた過去があったから

いま堂々と希望を語ることができています。

DJとファシリテーターをやっているからこそ、エンターテイメントとエデュケーションの力の親和性を形にして、誰もが楽しみながら学べる場をつくれます。

 

ご依頼、ご相談ございましたら

下記連絡先にてお気軽にお問い合わせくださいませ:)

 

ーー

 

Silent it代表 雨宮

 

Facebook https://www.facebook.com/silent.it2

 

Mail info@silent-it.com

 

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いただいた感想の一部を。

 

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