「静寂」の意味について
五感を澄まして街を歩いてみると
見渡す限りの広告や店舗の看板
行き交う車の音、足音、人の声
排気ガスの香り、すれ違う人の香水の匂い
地面を蹴る感触、歩みを止めると人にぶつかる
経験則。
私たちの「街を歩く」という文章1つに纏う
情報の数は膨大です。
その中でも
とりわけ音は
強制的に侵入してきます。
72時間で情報量が2倍に膨れあがるとも言われる現代。
私たちはできるだけ多くの情報を知りたいという欲求から
必要な情報だけを知りたいという欲求に変化してきています。
心の平静と豊かさのためにはシンプルであることが重要だからです。
私たちの世界の音には強さがあります。
風が吹き、木々が揺れる音より
トラックが走り去る音の方が強く
勇気を振り絞って言ったその1言は
バラエティー番組を見ている人たちの笑い声にかき消されます。
木の頂上付近の木の葉がそよ風に揺れています。 - YouTube
普通に生活しているなかで
音を選ぶことは難しいです。
静けさは自らつくりにいかなくてはいけない時代です。
静寂であることには価値があります。
下部記事のように”静けさ”というのが
今後のプロダクトを測る1つの指標になってくるかもしれません。
微かに聞こえる環境音、もしくは自らの心拍音
かき消されていた音に耳を澄ますことで
私たちはシンプルな何かを取り戻すことができるかもしれません。
@参考記事 Social Design News様
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”世界中に音楽空間の優しさを”